この場所の根本にあるフィロソフィーを紐解くと、脚本家・倉本聰氏の存在に行き着く。アイヌ民話に登場する「森の小人(ニングル)」に由来するこの空間は、1995年の開設当初から「自然を傷つけない」「森と共に生きる」ことを厳格なルールとして作り上げられた。
一本の木も伐採することなく巡らされた曲線状の木道、雪の重みに耐える自然木ログハウス。建設から30年以上が経過した現在も、その設計思想は少しも色褪せていない。むしろ、過剰開発に悩む世界中の観光地に対して、持続可能な観光モデルの先駆けとして強い説得力を持ち続けている。