別れが相次ぐ一方で、シーンの代謝スピードは過去最速を記録しています。公式発表でメンバー脱退が告げられた直後、数か月の準備期間を経て電撃的なV系新体制発表が行われる事例や、脱退メンバーが即座に別プロジェクトへ合流する動きが活発化しています。
V系脱退メンバーの経緯を調査すると、過去に見られた「音楽活動からの完全引退」を選ぶケースは減少し、約6割のプレイヤーが何らかの形で音楽活動を継続しています。V系メンバーの現在を追跡すると、ソロアーティストとしての活動、スタジオミュージシャンやボカロPへの転身、さらには同期のバンドマン同士で結成する「スーパーバンド」への合流など、キャリアの複線化が進んでいます。
こうした流れに伴い、ヴィジュアル系新盤情報にも大きな変化が現れています。従来のようにゼロから若手を集めて育成するモデルではなく、すでに一定のファンベースと実力を持つ元メンバー同士が集結し、結成と同時に東名阪ワンマンツアーや音源リリースを発表する「即戦力型バンド」が主流となりました。V系ニュース速報を賑わせる大型プロジェクトの多くは、こうした戦略的な合従連衡によって生み出されています。