劇的な職域拡大の法的バックボーンとなったのが、臨床検査技師等に関する法律の一部改正だ。法整備に伴い、従来は医師や看護師に限られていた侵襲的処置の一部が、所定の訓練を受けた技師にも開放された。これを受け、厚生労働省と日本医師会が緊密に連携を取りながら、全国規模での教育プログラムが推し進められている。
なかでも全国各地で連日開催されているタスク・シフト/シェア厚生労働大臣指定講習会は、現場技師にとって必須の関門となった。実技実習を伴うシビアなプログラムを修了した技術者たちが、手術室や救急外来へと次々に配置されている。「法律が変わっても現場が追いつかなければ意味がない」。指導にあたるベテラン技師の言葉通り、現場の空気は緊迫感に満ちている。