現在の自動車産業は、100年に一度と呼ばれる大変革の只中にある。各社が全方位での電動化を急ぐなか、次世代スポーツの動力源を巡っては多様なアプローチが模索されている。
トヨタが描く未来図は、一つの解に縛られない。合成燃料(e-fuel)を用いた高回転型ガソリンターボエンジンの可能性を残しつつ、同時に次世代バッテリーEVスポーツの市販化に向けた実験も並行して進めている。疑似的なマニュアルトランスミッション機構を組み込み、モーター駆動でありながらシフトチェンジのショックと高揚感を再現する試作車は、すでにテストコースで確かな手応えを得ている模様だ。どのパワートレインを選んでも「操る歓び」を損なわないという確信が、彼らの開発を加速させている。