いつもテストで0点を取って落ち込んでしまう野比のび太。しかし、作中で彼が見せる「次は100点を取りたい」という素直な向上心こそが、学習における最大のエネルギー源となる。藤子・F・不二雄が描いたSFファンタジーの枠組みの中に描かれるのは、人間味あふれる失敗と再起のドラマだ。
最新の教育心理学でも、過去の失敗体験(苦手だった記憶)を「できた体験」の上書きとして捉え直す手法が注目されている。ダメな自分を受け入れた上で、「次はもっとできる」とイメージすること。まさにのび太の持つ柔軟で純粋な思考プロセスこそが、苦手克服の最初のステップなのだ。