1997年、満を持してリリースされたデビューシングル『マジでKoiする5秒前』は、音楽シーンにも強烈な爪痕を残した。作詞・作曲を手掛けたのは竹内まりや。洗練されたキャッチーなメロディと、彼女のみずみずしい歌声が見事に融合し、約60万枚を超える大ヒットを記録する。
当時の音楽界では、従来のアイドル歌謡の枠組みを超えた新しいJ-POPのスタイルが模索されていた。彼女の歌手活動は、完璧な歌唱力を見せつけるタイプではなく、思春期の揺れ動く感情をありのままに表現するものだった。この歌唱スタイルこそが、聴き手にとってリアリティを持って響き、歌謡曲の歴史に新たなページを開いたのだ。