特別支援学校教諭免許を取得するためには、前提として幼稚園・小学校・中学校・高等学校のいずれかの「基礎免許状」を所持している必要があります。ゼロから教職課程を履修する学生ルートを除き、すでに教員免許を持っている現職教員や社会人が免許を取得するルートは、主に以下の3パターンに集約されます。
最も手軽かつ費用対効果が高い方法として選ばれているのが、放送大学や通信制大学の科目等履修生を活用するルートです。放送大学の場合、特別支援学校教諭二種免許に必要な単位(6単位〜)をオンライン授業と単位認定試験のみで修得できる科目が整備されており、学費も1単位あたり約6,000円、総額十数万円程度に抑えられます。自宅学習のみで完結するため、多忙な教職業務と両立しやすいのが最大の特徴です。
2つ目は、各都道府県教育委員会や大学が夏期休業中などに開講する「免許法認定講習」を受講する方法です。受講料が無料または極めて安価(数千円程度)である点が最大の利点ですが、夏休みの連日受講が必須となるほか、自治体ごとの定員枠や選考倍率が存在し、希望する領域の科目が毎年開講されるとは限らないという制約があります。
3つ目は、「実務経験+単位修得(教育職員免許法別表第7)」の適用です。特別支援学校や通常の小・中学校の特別支援学級、通級指導教室での勤務実績(3年以上など)がある教員は、必要修得単位数が大幅に軽減されます。現場経験を単位に換算できるため、すでに現場で非常勤講師や臨時的任用として勤務している方にとって最も負担が少ない近道となります。