現在、テレビ市場で最も劇的な構造変化が起きているのが98〜100インチの超大型セグメントです。わずか数年前まで国内大手ブランドの100インチ級ディスプレイは200万〜500万円以上のプライスタグが付けられていましたが、2026年現在の実売価格は普及価格帯で40万〜60万円前後、最上位のMini LED液晶モデルでも70万〜90万円前後にまで落ち着いています。
この価格破壊を牽引しているのが、液晶パネルの世界最大手サプライヤーを傘下に持つTCLや、東芝映像ソリューションの買収以降画質エンジンを急速に洗練させたハイセンス(Hisense)です。中国第10.5世代・第11世代パネル工場の高効率稼働により、巨大ガラスマザーガラスから98〜100インチパネルを極めて高い歩留まりで切り出すことが可能になり、製造原価が劇的に圧縮されました。
「1インチあたり1万円」が高級テレビの常識だった時代は完全に終わりを告げ、現在は「100インチが50万円前後で手に入る」という前代未聞のコストパフォーマンスが現実のものとなっています。