暗黒武術会の会場ごと消滅したかに思われた戸愚呂兄ですが、その異常な再生能力によって海中を漂い、生き延びていました。彼が再登場を果たしたのが、元霊界探偵・仙水忍が率いるテリトリー能力者集団が暗躍する「魔界の扉編(仙水編)」です。
戸愚呂兄は、対象を捕食して能力を奪う能力者・巻原定男(美食家/グルメ)に捕食されたフリをしながら、逆に巻原の体内から脳と精神を乗っ取るという狡猾な手段で復活を遂げました。これにより、本来の肉体変化能力に加え、巻原が奪った他者のテリトリー能力(室田の盗聴能力など)まで行使可能となり、戦術の幅を大幅に広げました。
作中の妖怪格付けにおける戸愚呂兄弟は「B級上位」と位置づけられています。絶対的な破壊力では弟の80%や100%形態に及ばないものの、死なない肉体と寄生能力を兼ね備えた兄の危険度は、ある意味で純粋な戦闘狂である弟以上に厄介な脅威として描かれました。