別府観光といえば「地獄めぐり」や名湯巡りが定番ですが、旅行者のクチコミランキングで常に上位へ食い込んでいるのが大分香りの博物館です。来館者を惹きつけてやまない最大の要因は、「見る・知る・嗅ぐ・創る」という五感をフルに使った濃密な体験設計にあります。
館内には、旧・磐田市香りの博物館から引き継がれ、さらに別府大学の研究リソースによって体系化された膨大なコレクションが展示されています。紀元前のメソポタミアや古代エジプトで使われていた香油瓶、ロココ時代からアール・ヌーヴォー、アール・デコ期にかけてのルネ・ラリックやバカラによる芸術的なアンティーク香水瓶など、美術史的にも極めて価値の高い至宝がずらりと並びます。
単なる静的な展示にとどまらず、実際に世界の名香や貴重な天然香料の香りを嗅ぎ比べられる体験コーナーが豊富に用意されている点が、他の一般的な美術館とは決定的に異なります。知性と感性の両面を満たしてくれる贅沢な空間設計が、幅広い層から絶賛される所以です。