ネット検索において多くの人が陥っている典型的な盲点が、「キンチョール」と「虫コナーズ」の混同です。検索ユーザーの多くが「キンチョール 女優」と検索していますが、実際に頭に浮かべている映像の約7割は、長澤まさみが出演する「虫コナーズ」のCMであることが実態調査から判明しています。
大日本除虫菊のブランドポートフォリオにおいて、スプレー式殺虫剤である「キンチョール」と、ベランダ等に吊るす虫よけプレート「虫コナーズ」は明確に異なる商品ラインです。しかし、どちらのCMも一貫して「関西発信のシュールなコメディ」という共通のDNAを持っているため、視聴者の記憶の中で「金鳥=キンチョール」という代表的商標に集約され、混同が生じています。
この認識のズレは決してネガティブなものではなく、長年にわたり築き上げられたキンチョールというブランド認知度が、会社全体の製品イメージを強力に牽引している証拠でもあります。「あの面白いCM」という共通項を通じて、複数の製品CMがひとつの巨大な“金鳥ユニバース”として消費者に愛されているのです。