天気予報を正しく読み解く第一歩は、気象庁における降水量測定の仕組みを知ることにあります。気象庁の定義において、降水量とは「降った雨がどこにも流れ去らずに地表面に溜まった場合の水の深さ」を指し、通常は1時間あたりに溜まる雨の深さ(mm)で表されます。
「降水量1mm」と一口に言っても、観測データ上の扱いには見落としがちな盲点があります。気象庁のアメダスなどで採用されている「転倒ます型雨量計」は0.5mm単位で雨量を計量しており、0.5mm未満の雨は「0mm」として切り捨てられます。さらに一般的な天気予報の画面表示では端数が整理されるため、実測値が1.0mmから1.9mmまでの雨がすべて「降水量1mm」と表現されるケースが少なくありません。
つまり、画面上で「1mm」と表示されていても、実際には限りなく2mmに近い雨が降っている可能性があるわけです。体感の目安としては、空からポツポツと水滴が落ちてくる程度(0.2〜0.5mm前後)を通り越し、地面全体の色が変わり、水たまりができ始める「サーッ」という本降りの状態に相当します。傘をささずに平気で歩き続けられるレベルではありません。