SNS調査や知恵袋、コミュニティフォーラムを定点観測すると、「見知らぬアカウントから突然タグ付けされた」「勝手に付けられたタグが不快」というトラブル報告が継続して寄せられています。編集部が行ったWeb上の声の集計・分析でも、不満や不安の要因は大きく2つのパターンに分かれています。
1つ目は、悪質なスパム・投資勧誘業者による無差別タグ付けです。「身に覚えのないプレゼント企画の当選画像に勝手にタグ付けされた」「高級ブランドの偽セール画像にアカウントが埋め込まれていた」といった事例が典型的です。スパム業者は相手に通知を飛ばして投稿を見に行かせ、プロフィールや外部リンクへ誘導する手口としてタグ付けを悪用しています。
2つ目は、知人・友人間のプライバシー意識のズレによるトラブルです。大手掲示板やSNSでは、以下のようなリアルな告白が確認できます。
「友人と出かけた際、メイクが崩れた写真を断りもなくタグ付けされてタイムラインに晒された」「会社の同僚にプライベートの飲み会写真をタグ付けされ、会社関係のフォロワーに知られたくなかった私生活が露呈してしまった」
このように、悪意の有無にかかわらず「本人の意思を確認せずに外見や居場所、人間関係をオープンにしてしまう」行為が、心理的摩擦を生み出す要因となっています。