冷え込みの厳しい午前9時、会場となる北九州メディアドームの周辺は、すでに異様な緊張感に包まれていた。福岡県警察の機動隊員や警察官が数十人規模でバリケードを形成し、改造車や集団での暴走行為を鋭い視線で監視する。拡声器から響く警告のアナウンスと、エンジンの空ぶかし音が重なり合い、周囲の空気は張り詰めていた。
警察関係者は「以前のような暴力沙汰や器物破損といった危険行為は激減しているが、見物人を含めた群衆事故の防止には全力を注いでいる」と小声で語る。物々しい警戒態勢のなか、ド派手な衣装をまとった若者たちは、挑発的な態度を見せるどころか、指定された待機列に粛々と並んでいた。威圧感あふれる外見と整然とした行動のギャップに、カメラを構える外国人ジャーナリストたちも目を見張る。