8.8Cm砲Flak36の真相|対空兵器が最強戦車キラーとなった理由

8.8Cm砲Flak36の真相|対空兵器が最強戦車キラーとなった理由

話題沸騰中の 8.8Cm砲Flak36の真相|対空兵器が最強戦車キラーとなった理由について、主要な情報をご紹介しています。

本来は空を見上げるはずの対空兵器が、なぜ地上の戦車を屠る最強のキラーとなり得たのか。その対戦車戦闘における運用理由は、当時の戦車砲と対空砲の技術的格差にありました。

1930年代後半から第二次世界大戦初期にかけての主力対戦車砲は、ドイツの3.7cm PaK 36やイギリスの2ポンド砲(40mm)など、口径40mm以下の小型砲が主流でした。これらは歩兵が手押しで動かせる軽快さを誇ったものの、厚い装甲を持つ重戦車に対しては全く歯が立ちませんでした。

一方、航空機を迎撃するために作られたFlak 36は、大気抵抗を突き破って数千メートル上空まで弾頭を届かせるため、極めて強装薬な発射薬と頑丈な閉鎖機を備えていました。これを水平に向けて撃ち出すと、低伸弾道(標的まで弾道が弓なりにならず、ほぼ直線で飛ぶ軌道)を描き、驚異的な命中率と破壊力を発揮します。

徹甲弾「Pzgr.39」を用いた場合、射程1,000mにおいて約110mmの装甲板を撃ち抜く装甲貫徹力を誇りました。2,000m離れた遠距離からでも約85mmの装甲を貫通可能であり、これは当時の連合軍が配備していたあらゆる戦車の正面装甲を、相手の有効射程外(アウトレンジ)から一撃で粉砕できる数値を意味していました。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。