青空が広がっているにもかかわらず、ニュースで「翌日の終日運休」が発表されて驚いた経験はないだろうか。JR各社が導入している計画運休は、決して行き当たりたたりの判断ではない。
最大の指標は風速だ。沿線に設置された風速計が風速25メートル毎秒(m/s)以上を検知すると、新幹線は減速運転を開始する。そして風速が30メートル毎秒に達した瞬間、全線または特定区間での運転見合わせが自動的に決定される。風速30メートルといえば、立っているのも困難で家屋の屋根材が飛散し始めるレベルの強風だ。この状態で時速280〜320キロの鉄塊を走らせることがどれほど危険か、想像に難くない。
さらに見落とされがちなのが「連続雨量」だ。降り始めからの雨量が一定の閾値(一般的に250mm〜300mm程度)を超えると、斜面崩壊や路盤の軟弱化を警戒して即座に規制がかかる。台風が離れた場所にいても、線路の構造や通過地点の降雨状況次第で止まる仕組みになっているのだ。