制作工程の要となる原画マンや、画面全体のクオリティを統合・修正する作画監督の肩には、あまりにも重い負担がのしかかっている。本来であれば、原画マンが緻密な線を描き、作画監督が統一感を与えるというプロセスを経て一コマ一コマが生み出される。しかし、工程の遅延によってそのタイムラインは崩壊する。
「納品まであと数日しかないのに、上がってきた原画の修正枚数が数千枚に及ぶことがある」。ある現役の作画監督はそう漏らす。修正に割ける時間が物理的に存在しないため、歪んだデッサンや不自然なモーションを涙をのんでスルーせざるを得ない。職人たちの誇りと情熱だけに依存したライン構築は、すでに崩壊寸前と言わざるを得ない。