華やかな経済成長と観光地化の喧騒から少し離れた場所で、長年この街の命綱として機能し続けている存在がある。特定非営利活動法人akta(アクタ)だ。HIVや性感染症の予防啓蒙をはじめ、健康情報の発信拠点として二丁目に根を張るこのコミュニティスペースは、単なる情報発信にとどまらず、孤立しがちな若者や当事者たちのセーフティーネットとして機能してきた。
スタッフたちは夜な夜な街のバーやクラブを巡り、手渡しで啓発資材やコンドームを届ける。観光地化が進み、街の風景がどれほどスタイリッシュに塗り替えられようとも、生身の人間が抱える健康の課題やメンタルヘルスの問題が消えるわけではない。「akta」のような草の根の支援組織が足元を支え続けているからこそ、この街の安全性とコミュニティの純度は保たれている。