首里城正殿の復元事業が大きな節目を迎えた現在、首里エリア一帯はかつてない活気と注目に包まれている。沖縄全体の観光業が量から質への転換を掲げる中で、地域の歴史遺産と本物の食文化を巡るルートは国内外の旅人から絶大な支持を集めている。
大量生産によるファストフード的な展開とは対極にある、丁寧な手仕事を守る個店の存在は、地域の観光資源としてもかけがえのない価値を持つ。歴史的な街並みを散策し、首里の空気に触れたあとに味わう一杯は、旅の記憶に鮮烈な輪郭を与える。文化と食が共鳴し合うこのエリアは、沖縄の未来を照らす新たなモデルケースとなっている。