俳優・福山雅治の名を日本全国に決定づけたのが、1993年にフジテレビ系で放送された野島伸司脚本のメガヒットドラマ『ひとつ屋根の下』です。最高視聴率37.8%を記録した本作で、福山が演じたのは医学生の次男・柏木雅也(通称:チー兄ちゃん)。心に傷を抱えながらも家族を冷静に見守るクールな佇まいと、時折見せる優美な笑顔は視聴者を虜にしました。
当時のさらさらとしたセンターパートのストレートヘアは、全国の若者や美容院でオーダーが殺到する一大トレンドへと発展。続く1995年の『いつかまた逢える』、1999年の『パーフェクトラブ!』など、フジテレビの「月9」枠を牽引する看板俳優として確固たる地位を築き上げました。
さらに音楽面でも、1994年の『IT'S ONLY LOVE』で初のミリオンセラーを達成し、2000年にはTBS系バラエティ番組『ウンナンのホントこ*/ト!』内のコーナーから誕生した『桜坂』が累計売上229万枚(オリコン調べ)という金字塔を打ち立てます。ビジュアル、演技力、楽曲制作能力のすべてが揃った稀代のエンターテイナーとして、平成のポップカルチャーを象徴する存在となったのです。