正常なモロー反射の特徴は「左右対称」に両腕が開き、その後に抱きつくような動作をすることだ。もし赤ちゃんの動きを観察していて、片方の腕しか上がらない、あるいは片側の反応が極端に鈍いと感じた場合は注意が必要である。
片側性のモロー反射は、分娩時の圧迫による鎖骨骨折や、首から腕に伸びる神経が損傷する「腕神経麻痺」の可能性を示唆している。早期に発見し適切な治療を開始することが重要となるため、違和感を覚えたらすぐに小児科医へ相談すべきだ。
また、大きな音や急な刺激を与えてもまったく反射が起こらない「無反応」の状態も放置できない。重度の聴覚障害や中枢神経系の異常が隠れているケースがあるからだ。厚生労働省が推進する乳幼児健診(3〜4ヶ月健診など)では、小児科医が必ずモロー反射の消失具合や左右差を厳密にチェックしている。気になる点があれば日頃の動画を撮影しておき、健診や診察時に医師に見せるとスムーズだ。