彼のキャリアを語る上で欠かせないのが、ヒットメーカーである脚本家・三谷幸喜との出会いだ。劇団時代からの深い信頼関係から生まれたタッグは、テレビ史に残る数々の名作を世に送り出してきた。
中でもフジテレビで放送された『古畑任三郎』での今泉慎太郎役は、日本中に爆発的なブームを巻き起こした。故・田村正和さん演じる主人公・古畑任三郎との絶妙な掛け合いは、まさに洗練されたコメディドラマの極致と言える。絶妙なタイミングで繰り出されるボケと哀愁は、お茶の間の心を掴んで離さなかった。
さらに、フレンチレストランを舞台にした『王様のレストラン』で見せた、プライドが高くもどこか憎めない支配人・水原範朝役の熱演も記憶に新しい。群像劇の中で異彩を放ち、笑いと人間ドラマを見事に融合させた彼の演技は、作品の質を一段上のレベルへと引き上げた。