ゴルフ場予約サイトやプレーヤーのレビューにおいて、富士カントリークラブが常に際立った支持を獲得し続ける最大の背景には、単なる「景勝地」にとどまらない、歴史的・文化的な資産価値があります。
本コースの開場は1958年(昭和33年)。日本のゴルフ界黎明期を支えた名匠・赤星四郎設計によるコースは、御殿場の豊かな起伏を削ることなく、自然の地形のうねりをそのまま戦略性へと昇華させています。「すべてのホールから霊峰富士を仰ぎ見る」という贅沢なレイアウトは、四季折々で表情を変える借景を巧みに取り込み、プレーヤーの精神を試すかのような緊張感と爽快感を同時に創出しています。
そして倶楽部の象徴となっているのが、近代建築の巨匠アントニン・レーモンドが設計を担当したクラブハウスです。木造トラス構造のぬくもりと、富士の自然に溶け込むような優美なフォルムは、ゴルフ場の施設としては全国で極めて珍しい国の登録有形文化財に指定されています。歴史的建造物の中で過ごす朝のティータイムやラウンド後の語らいは、最新のアミューズメント型コースでは決して味わえない、本物のクラブライフの矜持を実感させてくれます。