俳優としてのキャリアの厚みが、人間・菊池風磨の器を広げてきたことは間違いない。映画『嘘喰い』での狂気を孕んだアウトロー役から、主演ドラマ『ゼイチョー 〜「払えない」にはワケがある〜』で演じた人の痛みに寄り添う徴税吏員まで、演じる役柄のグラデーションは実に多彩だ。
他者の人生を深く追体験する俳優業は、他者とのコミュニケーションや恋愛観にも成熟をもたらしている。単に情熱をぶつけ合うだけでなく、相手の背景や弱さを受け入れる包容力。役者としてのステップアップとともに、彼が公の場で語るパートナーシップのあり方にも、大人の深みと落ち着きが色濃く反映されるようになった。