冬の山形観光の目玉である蔵王温泉の「樹氷(スノーモンスター)」もまた、気象の変化と戦っている。アオモリトドマツに過冷却水滴が吹き付けられて形成される樹氷は、適度な風速と絶妙な氷点下の気温が維持されなければ美しく育たない。
暖冬傾向の年は樹氷の成長が遅れたり、途中で崩れ落ちたりするリスクが高まる。その一方で、強力な寒波が直撃すればロープウェイが運休し、視界ゼロのホワイトアウトがゲレンデを覆う。観光客にとっては、単に「冬だから行く」のではなく、数日先の気象パターンを読み込み、晴天率が高いタイミングを見極める旅程の柔軟性がこれまで以上に求められている。