日常会話で親しまれる「Oリングテスト」の正式名称は、「バイ・デジタルO-リングテスト(Bi-Digital O-Ring Test: BDORT)」です。考案したのは、米国ニューヨーク在住の日本人医師・工学博士である大村恵昭(おおむら よしあき)氏。大村氏は1970年代から研究を重ね、1993年には米国特許商標庁において特許(米国特許第5188107号)を取得しました。
その基本概念は、カイロプラクティックやアプライド・キネシオロジー(筋肉反射テスト)の理論を指先に応用したものです。人体は微弱な電磁場や生体情報を発しており、体に有益な物質(薬や相性の良い食品)に触れると筋力が強まり、有害な物質(アレルゲン、毒素、適合しない金属など)に触れると筋力が低下して輪(リング)が開く、という理論モデルに基づいています。
検査の手順は極めてシンプルです。被験者が片手で親指と人差し指(または中指・薬指)で「O(オー)」の形を作り、もう一方の手にテストしたい物質(薬、食品、検体など)を持ちます。検者が両手の人差し指を被験者のリングに引っ掛け、左右に引っ張って指が開くかどうかで適合性を判定します。道具を必要としない直感的な手法であるため、代替医療の領域を中心に急速に普及していきました。