Q1:穴から出る白いカスが臭うのですが、定期的に指で絞り出してもいいですか?
A1:絶対に絞り出さないでください。無理な圧迫は管を皮下で損傷させ、重症な急性化膿性耳瘻孔炎を引き起こす直接的な引き金になります。入浴時にシャワーのぬるま湯と泡立てた石鹸で耳の周囲を優しく洗い流し、表面に出てきた老廃物のみを清潔なガーゼでそっと拭き取る程度にとどめてください。
Q2:摘出手術を受けた場合、再発することはありますか?
A2:初回手術かつ非炎症期に適切な完全切除が行われた場合、再発率は約1〜3%未満と極めて低いです。しかし、過去に何度も激しい破裂や切開を繰り返して管の周囲が癒着していたり、分岐した微小な瘻管の一部が残存した場合、再発率が5〜10%程度まで上昇することがあります。そのため、実績のある耳鼻咽喉科や形成外科での治療が不可欠です。
Q3:子どもの手術費用はどのくらいかかりますか?助成は使えますか?
A3:先天性耳瘻孔の摘出手術は健康保険の適用対象です。さらに、多くの自治体で実施されている「乳幼児医療費助成制度(子ども医療費助成)」が適用されるため、小学生や中学生以下の小児であれば、入院費や全身麻酔管理料を含めても実質窓口負担は数百円〜数千円(自治体の自己負担上限額)で済むケースが大半です。
Q4:耳鼻咽喉科と形成外科のどちらを受診するべきか迷っています。
A4:どちらの診療科でも保険適用で根治手術が可能です。耳の奥深くへの管の広がりが疑われる場合や確実な解剖学的切除を第一に望む場合は耳鼻咽喉科、術後の傷跡の仕上がりや皮膚の整容面を最優先したい場合は形成外科を選ぶのがひとつの目安です。迷う場合は、両科が揃った総合病院を受診するか、近隣の専門クリニックで相談してみることを推奨します。