洗濯機の底から水漏れ?原因の特定法と自分で直す応急処置・費用相場

洗濯機の底から水漏れ?原因の特定法と自分で直す応急処置・費用相場

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インターネット上のQ&AサイトやSNSには、洗濯機の水漏れに関する根拠の薄いアドバイスが散見されます。それらを安易に信じ込むと、事態をかえって悪化させることがあるため注意が必要です。

筆頭に挙げられるのが「防水パンがあるから少しくらい漏れても大丈夫」という思い込みです。防水パンは万が一の水漏れを受け止めるセーフティネットですが、中央や端にある排水口が詰まって逆流した場合、あるいは激しい水漏れが起きた場合、深さ数センチのプラスチック皿はわずか数分で満水になります。パンのフチから溢れ出た水は壁と床の隙間から階下へとダイレクトに流れ落ちるため、「パンの中に水が溜まっている」時点で赤信号と認識しなければなりません。

また、応急処置として「ホースの裂け目に防水テープやビニールテープを巻けば直る」という説も極めて危険な誤解です。洗濯機の排水時には断続的な水圧と激しい振動が加わります。粘着テープで塞いだ亀裂は、一時的に染み出しを防げたとしても、数回の洗濯サイクルによる内圧と水濡れで粘着剤が溶け出し、留守中や夜間に突然破裂して大規模浸水を引き起こす引き金になります。亀裂が入ったホースは「補修」ではなく「新品への全交換」が鉄則です。

さらに盲点となるのが、洗剤の過剰投入による「泡溢れ」現象です。汚れを落としたい一心で規定量を超える濃縮洗剤や粉末洗剤を投入すると、ドラムや洗濯槽の内部が過剰な泡で満たされます。ドラム式洗濯機には空気圧を逃がすための排気口やエアトラップが設けられていますが、溢れかえった泡がそこから本体内部へと噴出し、機械内部の隙間を伝って床面へと滴り落ちます。水そのものではなく「泡が消滅した後の水滴」が底から染み出している場合、故障ではなく洗剤の使い方が原因であるケースも少なくありません。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。