テレビ局や撮影スタジオへのアクセス、プライバシーの確保、そしてステータス。これらすべての条件を満たすエリアとして、昭和の時代から現在に至るまで選ばれ続けているのが東京の城西・城南エリアです。とりわけ世田谷区や目黒区は、第一線で活躍する俳優、ミュージシャン、大物タレントの自宅が密集する二大拠点として知られています。
世田谷区の芸能人の家といえば、成城や等々力、深沢、三宿などが代表格です。なかでも成城の芸能人の豪邸街は、大正時代から続く学園都市としての歴史と、映画撮影所(東宝スタジオなど)が近接していた背景から、昭和の大スターや映画監督がこぞって居を構えた由緒ある土地柄です。成城憲章と呼ばれる住民主体の協定により、敷地の細分化が厳しく制限されているため、最低敷地面積が広く確保され、街全体にゆとりと高い格式が保たれています。
一方、大田区に位置しながらも世田谷文化圏と隣接する田園調布の芸能人豪邸も外せません。放射状に広がる街路樹とエトワール広場を中心に、日本屈指の高級邸宅街を形成するこのエリアでは、日本を代表するプロ野球界のレジェンドや大御所歌手の邸宅が点在しています。敷地面積が200坪を超える物件も珍しくなく、街全体が厳格な建築協定に守られているため、高い塀や防犯カメラが張り巡らされた威風堂々たる佇まいを見せています。
これら郊外型の邸宅街に対し、近年さらに存在感を増しているのが目黒区の芸能人の自宅です。青葉台、八雲、柿の木坂、碑文谷といったエリアは、渋谷・六本木・赤坂などの都心主要テレビ局へ車で10〜15分程度という抜群の交通利便性を誇ります。芸能プロダクション関係者の証言によると、「深夜のロケ帰りや早朝のドラマ撮影でも送迎車がスムーズに付けられ、幹線道路への抜け道が多い目黒・世田谷エリアは、多忙を極めるトップタレントにとって実質的に唯一無二の選択肢」とされています。