ネット上のグルメレビューや大手予約サイトの星評価には、一定のバイアスが存在します。とりわけ三井アウトレットパーク木更津の周辺レストランにおいては、「立地の利便性」による口コミ件数の多さが、必ずしも味の満足度と比例していません。
実地調査で明らかになった最大の盲点は、週末12時から14時半にかけての「時間的損失」です。アウトレット内の大型フードコートや敷地周辺のチェーン系レストランでは、注文までに40分、料理提供までさらに20分を要するケースが常態化しています。結果として「ただ空腹を満たすためだけに1時間以上を浪費した」という不満がネット上の低評価レビューに散見されます。
一方で、JR木更津駅周辺に目を移すと、昼夜で全く異なる実態が浮かび上がります。かつて木更津キャッツアイの舞台としても知られた駅西口エリアは、再開発によって整備された東口に比べ人通りが少なく見えますが、一歩足を踏み入れれば昭和の面影を残す小料理屋や、厳選した房総の銘酒を揃える名酒場が潜んでいます。ネット上では「夜が早い」「寂れている」と誤解されがちですが、実際には23時以降も営業を続ける個人経営の優良居酒屋が点在しており、出張族や地元企業幹部の憩いの場となっています。表面的なレビュー数や外観の新しさだけに惑わされると、木更津の持つ本当の食の奥深さを見落とすことになります。