Q1:庫持皇子の読み方と漢字表記の揺れはなぜあるのですか?
A1:一般には「くらもちのみこ」と読みます。写本によって「庫持皇子」と「車持皇子」の表記揺れが存在します。実在モデルとされる藤原不比等の母が車持国子(くらもちのくにこ)の娘であることから、原作者は意図して「車持」を暗示させつつ、宝物庫を連想させる「庫持」の字を当てたと考察されています。
Q2:嘘がバレた後、庫持皇子はどうなったのですか?
A2:職人たちを路上で袋叩きにして鬱憤を晴らした後、世間の嘲笑に耐えかねて官位も捨て、深山へと姿を隠しました。貴族社会から完全にドロップアウトし、消息不明のまま物語から退場します。この結末から「たまづさの(手紙などを)待つ」にかけた言葉遊びや、失踪を意味する当時の慣用句が派生しています。
Q3:告発した鍛冶工たちはその後どうなりましたか?
A3:かぐや姫は皇子の偽装を見破らせてくれた職人たちに深く感謝し、皇子が支払うはずだった工賃を遥かに超える莫大な褒美(宝物)を与えました。しかし職人たちは帰路の途中で、逆上した庫持皇子の手下に待ち伏せされ、褒美を全て奪われた上に激しい暴行を受けました。権力争いに巻き込まれた市井の職人の悲哀が描かれた後味の悪い結末となっています。