学校の変革は、教職員だけで成し遂げられたわけではない。地元の林業者や猟師、伝統工芸の職人たちが日常的に授業に参加している。かつて「子どもが減って寂しくなった」と嘆いていた高齢者たちが、今では知恵を伝えるメンターとして生き生きと学校に出入りする姿が印象的だ。
「子どもたちに山での生き方を教えることで、自分たちの生業に誇りを取り戻せた」と、70代の元林業従事者は目を細める。世代を超えた交流が、希薄になりがちだった地域コミュニティを再構築する接着剤の役割を果たしているのだ。学校が地域のハブとして機能する理想的な形がここにある。