バスケットボールのコート構造を把握する上で、全体の寸法以上に実戦感覚を左右するのが主要ライン間の正確な距離です。特にスリーポイントラインの距離やフリースローラインの位置関係は、戦術やシュート成功率に直結します。
スリーポイントラインの距離は、リングの中心直下から正面トップで6.75m、サイドライン沿いのコーナー部分で6.60mと規定されています。かつてFIBAルールでは6.25mでしたが、2010年の大改訂によって50cm後退し、より広いスペーシングと高度なシュート力が求められる設計になりました。NBAと比較すると、NBAの正面スリーポイントラインは7.24m(23フィート9インチ)、コーナーで6.71m(22フィート)あり、FIBA規格より約49cm遠い位置から放つ必要があります。
フリースローラインの距離寸法は、バックボードの前面からラインの手前側の端までが4.60m、エンドライン(ベースライン)の内側からフリースローラインの奥側の端までは5.80mです。ライン自体の幅はすべて5cmで統一されています。
また、ゴール周辺の攻防を大きく変えたのが制限区域(ペイントエリア)のルール変更です。以前は台形だったペイントエリアは、FIBAの規格統一によって幅4.9mの長方形へと変更されました。同時に、ゴール直下での過度なチャージング判定を防止するため、リング中心から半径1.25mの半円を描く「ノーチャージセミサークル」が設置されています。ディフェンス側がこのエリア内に足を踏み入れている状態では、オフェンスファウルが成立しない構造になっています。