ここ数年で、日本企業の経営環境は激変しました。円安の常態化、原材料費の高騰、そして何よりも「金利のある世界」への回帰。これらが意味するのは、売上高が右肩上がりだからといって、その企業が健全であるとは限らないという冷徹な現実です。
かつては「売上規模」こそが正義とされた時代もありました。しかし現在、市場が厳しくチェックしているのは「インフレのコストを価格に転嫁できているか」という一点です。PL(損益計算書)は、単なる過去の成績表ではありません。企業の「価格交渉力」と「サバイバル能力」をリアルタイムで映し出す鏡なのです。