現代のエンタメを語る上で欠かせない「推し」の概念が、夜の街にも深く浸透している。特定のキャストを応援するために店に通う、いわゆるソーシャルゲームの課金に近い感覚だ。チェキ撮影やオリジナルドリンクの注文など、少額から始められる「推しシステム」が、若い世代の財布の紐を緩めている。
これは、かつての「疑似恋愛」を売りにした接客とは一線を画す。客側も「彼女にしたい」というよりは、「彼女の活動を支えたい」「おしゃべりして楽しい時間を共有したい」というファン心理に近い。この心理的ハードルの低さが、リピーターを惹きつける強力なフックになっている。