海水水槽の立ち上げや定期的な水換えにおいて、水質の安定は生体の寿命に直結します。プロのアクアリストも実践している海水魚 飼育 水作り手順を4つのステップで解説します。
ステップ1:水道水のカルキ抜き
水道水に含まれる残留塩素や重金属は、魚の粘膜を破壊しバクテリアを全滅させます。水道水 カルキ抜き 方法としては、市販の液体中和剤(チオ硫酸ナトリウム主成分)を使用するのが最も確実です。汲み置きによる日光消毒は天候に左右され、重金属の無毒化ができないため、水生生物の飼育では必ず専用の中和剤やRO(逆浸透膜)浄水器を通した純水を用意します。
ステップ2:水温の事前調整(24度〜26度)
人工海水の素は、冷水よりも24度〜26度のぬるま湯に近い温度で最もスムーズに溶解します。水温が低すぎるとカルシウム成分が白く結晶化して沈殿し、水槽内が白濁する原因となります。ヒーター等で水温を合わせてから粉末を投入します。
ステップ3:粉末の計量と撹拌
規定量の人工海水の素を少しずつ加えながら、柄杓や水中ポンプを用いて完全に透明になるまでかき混ぜます。絶対に飼育水槽内へ直接粉末を投入してはいけません。溶け残りの粒子が生体表面に付着すると粘膜やヒレの火傷(組織壊死)を引き起こします。
ステップ4:比重計を用いた精密測定
溶解直後は化学反応熱や気泡の影響で値がブレるため、撹拌後10分〜15分ほど落ち着かせてから比重計 使い方 測定を行います。アーム型の簡易比重計を使う場合は内部の気泡を丁寧に取り除き、屈折比重計を用いる場合は水温補正値を確認した上で、目的の値(1.020〜1.024)に微調整します。
なお、人工海水 作り置き 保存期間については、冷暗所で密閉保管した場合でも24時間〜最長48時間以内が限界です。撹拌やエアレーションを止めた状態で放置すると、空気中の二酸化炭素を取り込んでpHが急降下し、炭酸カルシウムが沈殿して水質バランスが崩壊します。作り置きを使用する際は、必ず再エアレーションと比重の再確認を行ってください。