おじさん世代が無意識にやってしまいがちな「おしぼりで顔や首筋を拭く行為」。これがなぜNGとされ、周囲から敬遠されるのか、客観的な根拠と現場の声を検証します。
1. 衛生面と皮膚科学から見る「顔拭きNG」の理由
厚生労働省の衛生指導基準に基づき、レンタルおしぼりは次亜塩素酸ナトリウム等を用いた厳格な殺菌処理が施されています。手指の雑菌を除去するには極めて安全ですが、皮膚が薄くデリケートな顔や目元をゴシゴシと擦ると、残留成分や繊維の摩擦によって肌トラブルを引き起こすリスクがあります。
また、食事の場において他人の皮脂や汗を拭う生々しい光景は、視覚的・生理的な不快感(清潔感の欠如)を同席者に強く与えてしまいます。汗を拭きたい場合は、自身の清潔なハンカチや携帯用フェイスシートを使用するのがマナーの基本です。
2. テーブルやこぼれた醤油を拭いてはいけない理由
料理の汁や醤油をテーブルにこぼした際、反射的におしぼりで拭き取ってしまう人が少なくありません。しかし、おしぼりはあくまで「手を清潔にするためのもの」であり、「台拭き(ダスター)」ではありません。
頑固な油汚れや色素が付着すると、専門のクリーニング工場でも完全にシミを落とすことが難しくなり、廃棄を余儀なくされるケースがあります。テーブルが汚れた際は、備え付けの紙ナプキンを使うか、スタッフに「台拭きをいただけますか」と声をかけるのが正しい対応です。