昭和から平成へと元号が変わる1980年代末、モータースポーツの現場であるサーキットにもハイレグの波が押し寄せました。F1日本グランプリの熱狂やバブルマネーの流入に伴い、各レーシングチームの顔であるレースクイーンの衣装は急速に華美・過激化していきました。
当初は機能的なコンパニオンユニフォームだった衣装は、企業のロゴを際立たせるため、そしてメディアのフラッシュを浴びるために、スリットやカッティングが極限まで高められていきました。ウエスト位置を越えるような深いハイカットや、Tバックに近い攻めたデザインが登場したのもこの時期です。
サーキットは「動く広告塔」としての美女たちが競演する一大エンターテインメント空間と化し、その熱気は情報番組や週刊誌を通じて一般層へと還元され、バブル期の狂乱を象徴するビジュアルとして人々の記憶に深く刻まれました。