平昌五輪以降、フィギュアスケート男子シングルを一気に異次元の領域へと押し上げたのが、羽生結弦とアメリカの若き天才ネイサン・チェンによる4回転ジャンプ競争でした。5種類もの4回転ジャンプを軽々と操るチェンの出現は、羽生の中に眠るアスリートの本能を強烈に刺激しました。
チェンが完璧な技術構成で世界最高得点を塗り替える中、羽生は前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)への挑戦を決断。2022年北京オリンピックの結果としてチェンが頂点に立ち、羽生は4位となりましたが、極限のプレッシャー下で前人未到に挑んだ羽生に対し、チェンは最大の敬意を表明。勝負を超越した二人のハイレベルな攻防は、スポーツ界全体に強烈なインパクトを残しました。