トリミングサロン現場やSNSの生の声を集約すると、サマーカットによるトラブルは飼い主とトリマーの「コミュニケーションギャップ」から生じているケースが大多数を占めます。
「『暑そうだから短くしてください』とだけ伝えたら、丸刈りのツルツル状態で戻ってきてショックを受けた」「愛犬が自分の姿に違和感を覚えたのか、トリミング後に元気がなくなり、体を掻きむしるようになった」という証言が後を絶ちません。犬は被毛が急激に失われると、皮膚が外気に直接触れる刺激や冷暖房の風に過敏になり、ストレス性の掻き壊しや舐め壊し(心因性皮膚炎)を起こすことがあります。
都内の老舗ペットサロン店長は次のように証言します。
「『サマーカット』という言葉の定義はサロンやトリマーによってバラバラです。ある店では3mmの丸刈りを指し、別の店では10mmの整えカットを指します。飼い主様が具体的なミリ数や仕上がりイメージを共有しないまま『おまかせで短く』と頼んでしまうことが、取り返しのつかない失敗を生む最大の原因です」