平内龍太のプロ生活は、決して順風満帆な航海ではありませんでした。名門・亜細亜大学でエースとして君臨し、東都大学リーグで圧倒的な奪三振能力を披露した平内は、2020年ドラフト1位で読売ジャイアンツから指名を受け入団します。
プロ1年目の春季キャンプから即戦力として期待されたものの、右肘の違和感に悩まされ登板機会が制限される事態に見舞われました。翌2022年には救援として53試合に登板し4勝4敗13ホールドと頭角を現したものの、シーズン終了直後に右肘の鏡視下クリーニング手術を決断。球団の手続き上、オフに一度自由契約となり育成選手契約を結ぶという大きな挫折を味わいました。
しかし、平内はこの逆境で腐ることはありませんでした。地道なリハビリとフォームの再構築に黙々と取り組み、2023年5月中旬には異例の早さで支配下登録へ復帰。背番号も再び2桁へと戻し、マウンド上で躍動する姿は多くの巨人ファンに深い勇気と感動を与えました。