「根を細かく切れば切るほど芝生が密になる」という言説は明らかな誤解です。過度に細かい間隔(数センチ間隔など)で切り刻むと、芝生の支持基盤が完全に破壊され、回復不能な致命傷を負うことになります。
また、「植栽して1年目の若い芝生」に対する根切りも厳禁です。張り芝を行ってから1年未満の段階では、芝生はまだ根を深く活着させる初期段階にあります。成熟していない未熟な根系を断ち切る行為は、成長を促進するどころか定着を阻害するだけです。根切りは、あくまで地盤が完成した2年目以降の成熟した芝生に適用するデトックス手法であると理解してください。
【プロの結論】根切り作業をおすすめできる庭・見送るべき庭の判断基準
庭の現状を見極め、本当に今根切りが必要かどうかを判断するための明確な基準は以下の通りです。
- 今すぐ根切りを実施すべき条件:
- 芝生を張ってから2〜3年以上が経過し、一度も根切りやエアレーションをしていない
- 雨が降った後、水たまりが長時間引かず土壌が硬直している
- 肥料や水やりを施しても葉色が上がらず、ターフの密度が低下している
- 根切りの実施を一旦見送るべき条件:
- 芝張りを行ってから1年未満の活着期である
- すでに激しい病気や害虫被害(コガネムシ幼虫等)で根が広範囲に失われている(病害虫駆除が先決)
- 梅雨明け以降の猛暑期、または厳冬期の凍結シーズンである