映画『ラストエンペラー』溥儀の真実と坂本龍一の名曲誕生秘話

映画『ラストエンペラー』溥儀の真実と坂本龍一の名曲誕生秘話

映画『ラストエンペラー』溥儀の真実と坂本龍一の名曲誕生秘話の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。

映画『ラストエンペラー』は、1950年、ソ連軍から中国共産党政府へ引き渡された戦犯・溥儀(ジョン・ローン)が撫順戦犯管理所で自殺を図る衝撃的な場面から幕を開けます。赤い血が流れるなか、走馬灯のように蘇る幼少期の記憶――それが壮大な回想劇の起点です。

1908年、西太后の指名により紫禁城へ迎え入れられた溥儀は、自らの意志とは無関係に宣統帝として君臨します。しかし、1912年の辛亥革命によって清朝は崩壊。名目だけの皇帝として紫禁城内に軟禁された溥儀は、イギリス人家庭教師レジナルド・ジョンストンの指導を受け、西洋文化への強い憧れと近代化への野心を抱くようになります。

1924年の北京政変によって紫禁城を追放された後、溥儀は天津の日本租界へ逃亡。そこで日本の軍靴の響きとともに、失われた権力を取り戻すため日本軍と結託し、1934年に満州国皇帝(康徳帝)の座に就きます。しかし待っていたのは、関東軍の完全な操り人形としての屈辱的な日々でした。

日本の敗戦、ソ連による拘留、戦犯収容所での10年間に及ぶ思想改造を経て、1959年に特赦された溥儀は、一般市民の「庭師」として北京へ帰還します。紫禁城の入場券を自ら買い、かつて自分が座っていた玉座の裏から幼き日に隠したコオロギの壺を取り出すラストシーンは、映画史に刻まれる屈指の名場面として語り継がれています。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。