「戸愚呂兄はいつ死亡したのか?」という疑問を抱く読者は少なくありません。しかし、厳密な公式設定において戸愚呂兄は現在も死亡していません。彼が迎えたのは、死よりも遥かに過酷な「永遠の生」という名の地獄でした。
暗黒武術会決勝の直前、弟によって身体を粉砕され海へと吹き飛ばされた兄は、驚異的な再生力で生き延び、首だけの状態で漂着します。その後、仙水編において能力者集団の一人である巻原定男(能力名:美食家/グルメ)に捕食されますが、兄は逆に巻原の体内から精神と肉体を侵食して肉体を完全に乗っ取り、仙水の協力者として前線に復帰しました。
しかし、その慢心こそが破滅の引き金となります。洞窟内での戦闘で蔵馬の怒りを買った戸愚呂兄は、魔界の植物「邪念樹」に寄生されます。邪念樹は宿主に幻覚を見せ、その生命力を吸い尽くすまで離れない捕食植物ですが、「宿主が死なない限り幻覚を解かない」という絶対の習性を持っています。完全な不死身であるがゆえに戸愚呂兄は絶命することができず、「蔵馬の幻影を永遠に切り刻み続ける悪夢」の中で今この瞬間も苦痛に喘いでいます。これこそが、読者が戦慄した「最も残酷な制裁」の全貌です。