なぜこれほどまでにフィジカルメディアの発売を求める声が止まないのでしょうか。SNSやネット掲示板、ファンコミュニティの声を調査すると、単に「映像が見たい」という視聴欲求にとどまらない、熱烈なコレクター心理と作品への愛着が浮かび上がってきます。
「いつでも見られる配信は便利だが、サービス終了や権利都合で配信停止になるのが怖い」「かわぐちかいじ先生の全巻コミックスの横に、実写版のブルーレイボックスを並べて永久保存したい」といった、コンテンツの所有権に対する強いこだわりです。累計発行部数3,200万部を超える原作コミックからの古参読者層は40代から60代も多く、この層は動画配信よりもフィジカルなディスクを大切にする文化を持っています。
さらに、主演とプロデュースを兼任した大沢たかお氏の熱演がファンの熱量を決定づけました。大沢氏は製作発表記者会見や特番のインタビューにおいて、次のように胸中を吐露しています。
「この作品の実写化は、30年間誰も成し遂げられなかった挑戦。防衛省や海上自衛隊の多大な協力を得て、本物の潜水艦(おやしお型)を用いた撮影や膨大なVFXを注ぎ込みました。海江田四郎という男の覚悟を背負う以上、妥協は一切許されなかった」
制作陣の覚悟が映像の隅々まで宿っているからこそ、メイキング映像やオーディオコメンタリー、特製ブックレットなどの豪華予約特典が封入されたフィジカルパッケージを求める声が後を絶ちません。現場の情熱がファンの所有欲を刺激し続けているのです。