「身体に良いものなら、食べれば食べるほど美肌になれる」という極端な健康観は、皮膚トラブルの最大の温床です。内閣府食品安全委員会の報告書によると、大豆イソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限値は70〜75mg/日(大豆イソフラボンアグリコン換算)と定められています。一般的な市販納豆1パック(約45〜50g)には約30〜35mgのイソフラボンが含まれており、これに豆乳や豆腐、味噌汁などを組み合わせると、容易に1日の安全枠を突破してしまいます。
過剰に血中へ流入したイソフラボンは、女性ホルモンの受容体に過負荷をかけます。特に成人女性の場合、黄体ホルモン(プロゲステロン)が優位になる生理前と同じような状態を人為的に作り出してしまい、毛穴の奥で皮脂分泌が急増。角栓が詰まりやすい肌環境を自ら作り出してしまうのです。
さらに見逃せないのが、付属のタレの組成です。成分表示を確認すると、多くの市販タレの筆頭には「果糖ブドウ糖液糖(高果糖液糖)」や「異性化液糖」が記載されています。空腹時に納豆を単品、あるいは白米とともに摂取すると、この精製糖が血流へ瞬時に吸収され、急激な血糖値スパイクを引き起こします。体内ではインスリンとともに「IGF-1(インスリン様成長因子1)」が過剰分泌され、これが皮脂腺の細胞を直接刺激して異常増殖させることが近年の皮膚科研究で判明しています。