梅毒の早期発見には、日常的なセルフチェックとリスク行為後の適切な検査が不可欠です。以下に当てはまる項目がある場合は、速やかな検査が推奨されます。
自宅でできるセルフチェックリスト
- 陰部、肛門周囲、口唇、舌に痛みのないしこりや潰瘍がある。
- 足の付け根(鼠径部)や首周りのリンパ節が硬く腫れているが、押しても痛くない。
- 手のひらや足の裏、お腹まわりに、痒みのない薄赤い斑点が多数出現した。
- 過去3ヶ月以内に、コンドームを使用しない性行為やオーラルセックスの経験がある。
- 原因不明の脱毛(虫食い状の脱毛斑)や微熱、倦怠感が続いている。
治療期間と治療薬の現在地
梅毒は早期に発見すれば、抗生物質によって完全に治癒させることが可能な疾患です。第1選択薬はペニシリン系抗菌薬です。
現在、日本国内の臨床現場では、持続性ペニシリン筋肉注射製剤(ベンザチンベンジルペニシリン水和物)が広く普及しています。早期梅毒(第1期および第2期の初期)であれば、単回の筋肉注射(1回)で治療を完了できる選択肢が確立されており、内服薬の飲み忘れによる治療失敗リスクを大幅に低減できるようになりました。ペニシリンアレルギーがある場合には、代替薬としてドキシサイクリンなどの内服薬を2〜4週間継続投与します。治療後はRPR抗体価の低下を血液検査で追跡し、確実な治癒判定を行います。