シーズン終盤に差し掛かったエールディヴィジにおいて、オランダリーグ得点王争いは近年にない大混戦の様相を呈しています。現在、得点ランキングのトップグループを形成しているのは、王者PSVアイントホーフェンで覚醒したアメリカ代表FWリカルド・ペピ、名門アヤックスの最前線で圧倒的なフィジカルを誇るブライアン・ブロービー、そしてフェイエノールトで名実ともに絶対的エースへ君臨した上田綺世です。
オランダ大手紙『De Telegraaf』の主任記者は「近年の得点王争いは一握りの突出したタレントが独走する傾向にあったが、今季は3クラブのエースが毎節のようにハットトリックや複数ゴールで首位を奪い合う、稀に見るハイレベルな戦いとなっている」と現場の熱狂をレポートしています。得点数20の大台を巡る攻防は、1ゴールの重みがそのままリーグ制覇の行方に直結する極限の緊張感に包まれています。
さらに注目すべきは、中堅クラブの躍進を支えるアタッカー陣の粘り強い追走です。特にNECナイメヘンを牽引する小川航基は、限られたチャンスを確実に仕留める卓越した決定力を武器に上位陣へ肉薄しており、オランダ全土で大きなサプライズとして受け止められています。上位勢のゴール数とアシスト数が拮抗するなか、個人のタイトル争いは最終節までもつれ込む気配を見せています。