もしも自分や他人がころばし屋の標的になってしまった場合、どのようにしてその攻撃を止めればよいのでしょうか。
作中で公式に明かされている唯一の止め方(停止方法)は、「100円玉」を投入することです。10円で請け負った依頼に対し、10倍のキャンセル料(100円)を支払うことで、ころばし屋はその任務を即座に破棄します。
しかし、ここからがこの道具の真の恐ろしさです。キャンセル料を受け取ったころばし屋は、そのまま大人しく帰還するわけではありません。「依頼を取り消した者(または直前に依頼した者)」を新たなターゲットとして再認識し、即座に銃口を向けてくるという致命的なリバースシステムが組み込まれているのです。
原作エピソード(てんとう虫コミックス第13巻収録)では、ジャイアンにいじめられたのび太が復讐のために10円を投入し、ジャイアンを標的に指定します。しかし、恐怖のあまり後悔したのび太は、ジャイアンが2回転ばされたところで助けようと決意します。
のび太は貯金箱を叩き割って手に入れた100円玉をころばし屋へ投入。無事にジャイアンへの追撃をキャンセルすることに成功しますが、その瞬間、ころばし屋の銃口はのび太自身へと向けられます。逃げ惑うのび太は最後の100円を使って自分への攻撃を解除しようとしますが、手元にあった硬貨が「10円玉」だったため、無情にも3回目の狙撃を受けて盛大に転倒するという皮肉な結末(オチ)を迎えます。
なお、テレビアニメ版(大山のぶ代版・水田わさび版の双方)でも複数回アニメ化されており、のび太が路地裏や空き地を必死で逃げ回る緊迫のカメラワークや、冷たい機械駆動音が強調され、屈指の名エピソードとして語り継がれています。