河川の規模を評価する指標は、単なる「長さ」だけではありません。「流域面積(雨水が集まる面積)」や「年間流出量(流れる水の量)」で比較すると、ナイル川とアマゾン川のパワーバランスは劇的に反転します。
一般的に世界三大河川や世界の主要大河として比較される代表例を整理すると、それぞれの特徴が鮮明に浮かび上がります。
アマゾン川の流域面積は約705万平方キロメートルに達し、ナイル川の2倍以上、オーストラリア大陸の面積に匹敵します。さらに平均流量においては、アマゾン川が毎秒約20万立方メートルを超えるのに対し、ナイル川は乾燥地帯での蒸発や農業用水の取水により毎秒約2,800立方メートル程度にとどまります。「川としての物理的なスケールや水資源量」という観点で見れば、アマゾン川が世界一の怪物河川であることは疑いようがありません。